2018年1月23日火曜日

生命観大転換

「これは間違いなくガンだよ、北さん」と主治医から言われたのが2017年12月9日。「言ってもいいだろ」と言ってしまってから医師はそう確認した。「もちろんいいですよ」
しかもガンの進行状況はかなり進んで「ステージ4」、昔で言えば「末期ガン」で余命3~6か月という厳しい状況だ。

「へえ、おれもガンにかかるんだ」と妙な感心をした。恐怖とか頭真っ白、大混乱とかの感情はない。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状がまったくない。
今回の発見も左足の踵が痛くて、飲み友達の病院の院長を訪ねて、採血検査の結果、肝臓の数値が異常に悪く、CTスキャンやMRIをやって、ガンが見つかったわけだ。

 大きな混乱は無い、と言えるが、ただガンの発見で生命観~死生観の大転換が起きたことは事実である。どう変わったかは後日、書きたい。 まず「自分の死」が突如、具体的な数値として発現したこと。「死」は「いつか…」の話でなく、目の前の現実だということである。

 この日夜、高校2年生の孫娘と会食の約束をしていて、東京駅で会った。彼女も驚いていた。孫娘との会話は楽しい。オレの高校時代、輝いていたなあ。彼女のように。
意を決して日本酒を2本ばかり飲んだ。これが最後。以降、断酒を決意する。