2018年4月26日木曜日

抗ガン剤の効果

4月24日の夕刻、天王寺・都ホテルのロビーで泗高の同級生と会った。小雨の中、遠くから足を運んでくれたのは柔道部でともに汗を流したO、ぼくと同じ小・中学の同級生だった。奈良女子大で数学を学んだM子も来てくれた。高校時代から同じクラスでおとなしい優等生だった。それに総合電機メーカーのサラリーマン夫人となってオーストラリアで暮らしたH子。三重県ではトップクラスの四日市高校には優秀な人材が多かった。

前回書いた「四日市に捕虜がいた」話や戦後の歴史、ぼくのガンの状態、モリカケ騒動や女性記者にセクハラなどで揺らぐ安倍政権など3時間を超え話が弾んだ。同級生とは不思議なもので時空を飛び越えて話し合える存在だ。しかもそれぞれ卒業後の生活はまったく接触も関係もないのに。

ぼくは長年、ジャーナリズムという世界で生きてきた。新聞記者、国会議員秘書、フリージャーナリスト・・・アメリカではテレビ番組を制作し、マイクを持ってレポートした。長いアメリカ生活を終えて2006年8月帰国した。ちょっと特異な存在と言えるかもしれない。M子とは卒業以来だから数えてみたら58年ぶりという時間が過ぎた。それでも親しく会話が弾む。会話に夢中になって少し疲れた。

翌朝早く病院へ向かう。いつもの通り採血、採尿を終え、主治医の診察となった。ガン(腫瘍)マーカーが治療を開始した時点に比べると10分のⅠほどガンが小さくなり、一部は消えていた。さすが抗ガン剤を呑み続けた効果が数字となっている。CTの画像を見ながら医師が説明する。

「かなりいいねえ。(抗ガン剤の)効果が出ているよ」

嬉しいニュースだ。激しい副作用を訴え、さらに投薬量を減らしてもらった。親しい友人の医師に電話でマーカーの数字を話すと「取り合えず目前の”死”からは脱出できたのではないか」と言ってもいいそうだ。新大阪でテレビのディレクターをやっていた友人と会い午後6時16分発の「ひかり」に飛び乗った。9時10分すぎには茅ヶ崎へ着いた。

2 件のコメント:

  1. メールをお送りしようとメールアイコンをクリックしたのですがうまくいかなかったので、こちらで失礼いたします。先日関西加州会で北岡さんのお名前をおうかがいし、とても嬉しかったです。LAで一度、お目にかかりましたミサコと申します(ちゃんと名乗りたいのですが公開コメントのようですのでフルネームは控えさせていただきます)。メールでちゃんとご挨拶させていただきたかったのですが。。。お目にかかりました時、母も姉も一緒で、北岡さんのジャーナリストとしての真摯な姿勢に感銘を受けておりました。私も今日本に(関西ですが)おります。またいつかお目にかかりたいです。このコメントが届きますように。。。突然失礼いたしました。

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  2. 途中で送信してしまいました。お体のこと、拝読させていただきました。寛解にむかっているご様子、安心いたしました。ひきつづきお大事になさってくださいませ。

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