2018年2月16日金曜日

兵糧攻め

ガンの治療にはいろいろある。
ガンが出現した臓器の一部(または全部)の切除。根治性は高い。次いで局所療法。放射線で(ガンを)焼き切る。あるいはマイクロ波熱凝固法、エタノール注入療法など。もちろん抗がん剤を投与する方法も一般化している。髪の毛が抜けたり、吐き気が激しいなどの副作用をともなう。
もっともこれは害あって益なし、と批判している医者がいる。
ぼくが受けることになったのは医師たちが呼んでいる「兵糧攻め」。肝動脈塞栓療法(TACE)というのが専門家の呼び名だが、鼠径部の大動脈を切開してカテーテルを差し込み、肝臓のガン細胞まで到達して抗がん剤を投与、塞栓物資を血管に流し込む。要するに血管を塞ぐことでガン細胞に栄養がいかず死滅する、という技術。
ぼくが15日、76歳の誕生日に受けた手術はこのTACEである。
大きなガンは二つあったがこれが見事、死滅した。手術は成功だった。
とは言え肝臓の中には未だ多数のガンが存在する。これをどう抑えるか。そこで日本で最新の対ガン治療となる。
12月22日退院した。しかし本格的なガン対策はこれからだ。

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