2018年3月20日火曜日

見舞いの友だち

3月17日、ボルネオから帰国した通信制・星槎大学の坪内俊憲教授が茅ヶ崎に来てくれた。この地球にたった1匹となってしまったボルネオ犀の保護活動、ボルネオ象やオラウータンを絶滅させまいと頑張っている。もともと獣医で、WHOの仕事をやり、JAICAで辺地を巡った。

ぼくが星槎大学の教授として「平和学」を担当した時、出会った。妙に人懐っこい人柄である。彼に連れられてボルネオ島へ行った。象の糞を見つけ、野生のオラウータンを3回見ることができた。ホテルの庭には体型2メートルは越える大トカゲがノソノソ出てきたり、珍しい野鳥やサルを何種も観察した。

マレーシャのサバ州はボルネオにしかいない野生動物の最後の生息地である。

広大な島の大部分のジャングルは切り拓かれ、ほとんどがパーム油(アブラヤシ)園に変わった。文明に追われた野生動物は生息地のジャングルが無くなってどんどん死んでいった。今やサバ州にしかいないそうだ。ボルネオ政府も野生動物の保護に乗り出している。

翌日18日、星槎大学の山口道宏准教授から「ぜひ、見舞いに行きたい」とまた電話。毎日新聞の出版部にいた元記者で、福祉問題の専門家。ぼくより10歳若い。何としても茅ヶ崎市まで来る、というから、たまたま東京へ行く予定があるから、と四谷のホテルで会うことになった。同じジャーナリスト仲間と見ていてくれたのだろう。口内炎は少し収まっていた。

山口と会った後、元検事と化学薬品を扱っている商社の経営者の3人で飲んだ。と、言ってもぼくは断酒中だからノンアルコールを注文。ロッキード事件や原発、立花隆や柳田邦男、それに今話題のモリカケ問題など話題は広範囲に及び実に楽しい会話となり、久しぶりの再会に話が弾んだ。

40数年前、若い検事とぼくは南平台のマンションで麻雀仲間だった。その後、彼は東京地検で辣腕を振るった。生真面目な検察官僚で検察官の地位を上り詰めた。いろん著名な事件で活躍したが、今はプライバシーを尊重して詳しく書くことは控えよう。彼から珍しいものをプレゼントされたが、詳細は内緒。

化学薬品商社の経営者は元々、経済官僚。LAの総領事館の領事時代に一緒にGolfをやった。要するに二人とも仕事とは全く無関係の遊び仲間だった。ぼくのガンを心配してくれ、時間を作って会食となったのだ。明日はLAから帰国した友だちが夕食に茅ヶ崎市に来てくれる。

今朝は鎌田慧と電話で話した。彼とも古い友だち。このブログに丁寧なコメントも何度もくれた。優しい男だ。

友だちとはいいものだ。ガンになって多くの友だちが心配して声を掛けてくれる。やはりガンとはそれほど衝撃的な病気らしい。知らなかったのはアホなぼくだけ。

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